チェック教材
各項目が備わっているかどうか確認するための課題です。また、課題をこなすことで実際に必要な力を身につけていくことができます。
2.職務
就労現場の学習者の職務や業務環境を把握するには、まず、企業活動において職務とは何を指すのか理解することが大切です。関連する用語も含めて適切に使えるようにするために、具体的な職務について説明してみましょう。
5.学習者の職務の概要を理解できる。
課題1 説明できますか。
ある職務を想定し、次の言葉を使って、その仕事について説明してください。
1)事業
2)職務
3)業務
4)担当
想定する職務の例
・コンビニエンスストアの店長
・病院の病棟担当の看護師
・IT人材派遣会社の営業部員
自分が経験したことのある仕事、家族や友人の仕事など情報を集めやすいもので考えるとよいでしょう。
学び方のポイント
ある職務の実態を知るには、まず、雇用している企業活動の目的や組織などを把握した上で、その職務の役割を理解しましょう。その上で、具体的にどのようなことをしているのか細かく記述してみましょう。その仕事をしている人の話を聞いたり、インターネット上から様々なエピソードを集めたりするとだんだんその輪郭が見えてきます。
課題2 説明できますか。
次の用語を説明してください。
1)ジョブディスクリプション
2)キャリアパス
学び方のポイント
どちらも企業で働くことを考える上で重要な概念です。意味や使い方だけでなく、外国人が日本企業で働く場合、これらの概念に関係して話題になっていることも調べてみましょう。
6.学習者の業務環境が理解できる
課題1 考えてみましょう。
環境を理解するためにはどのような項目について調べればよいか、考えてください。
学び方のポイント
項目は、「働く場所はどのような場所か」「何を着て働くのか」といった物理的な環境、「一人で働くのか、チームで働くのか」「支援者はいるのか」といった組織的、制度的な環境などがあります。できるだけ幅広く考えてみましょう。
課題2 調べてみましょう。
次の仕事の業務環境について、課題1で挙げた項目に沿って調べて記述してください。
1)農業実習生
2)高齢者施設の介護福祉士
3)自動車部品工場の工員
学び方のポイント
学習者の業務環境のイメージができると、どのようなコミュニケーションが必要か、具体的に想定することができます。そこから、日本語研修の内容を検討することもできます。
課題3 話し合ってみましょう。
1)「働き方改革」によって日本企業にはどのような変化がありましたか。
2)自分や周囲の人の経験をもとに話し合ってみましょう。
学び方のポイント
残業が多く、休暇がとりにくいと言われた日本企業も少しずつ変わっています。どのような制度ができ、何が起こったか、話し合いながら、この問題についての自分の考えを整理しておきましょう。