チェック教材
各項目が備わっているかどうか確認するための課題です。また、課題をこなすことで実際に必要な力を身につけていくことができます。
6.環境デザイン
外国人など多様な背景をもつ人々が共に働く環境作りは、日本でも既に始まっています。まず、事例を調べて確認してから、さらに改善が必要な課題やその対策を考えてみましょう。
26.業務環境のデザインができる
課題1 説明できますか。
「多文化共生」について説明してください。
1)この概念の意味と日本社会で使われるようになった経緯を説明してください。
2)「多文化共生」のための国や自治体の取り組みの事例を挙げてください。
学び方のポイント
就労者を含め日本で多くの外国人が生活するようになったのは最近のことではありません。国や自治体が多様性への対応に対してどのように取り組んできたのか、経緯と実施事例、課題についてよく理解しておきましょう。
課題2 調べてみましょう。
企業が取り組んだ多文化共生の事例を3つの観点から調べてみましょう。
1)CSR
2)地域貢献
3)社内環境整備
学び方のポイント
多文化共生に関する企業の取り組みも少なくありません。先進的な取り組みについて経緯や結果、課題について知っておきましょう。
課題3 話し合ってみましょう。
課題1と2で得た情報や考えて得た自分の意見を元に、これらの問題について周囲の人と話し合ってみましょう。家族や友人、知人との雑談でもかまいません。話し合った人々がどのような経験や考えをもっておくか整理してみましょう。
27 日本人社員に対する助言・研修ができる
課題1 説明できますか。
次の2つの仕事について説明してください。
1)コンサルタント
2)コーディネーター
学び方のポイント
最近「キャリアコンサルタント」「多文化コーディネーター」といった仕事を耳にします。このような仕事の内容や役割を知ることで、コンサルタントやコーディネーターの役割を具体的に理解することができます。SJ指導者には、コンサルティング、コーディネーション両方の役割が求められます。
企業活動に多様性への対応を取り入れてもらうには、当事者、ステイクホルダーにどのように話を持ちかけ、研修時間を確保してもらうかが非常に重要です。その方法、スキルについても、既に実績のある分野の事例を学ぶと効率的に理解することができます。
課題2 やってみましょう。
初めて多数の外国人材を雇用することになった製造業の従業員に対して、外国人社員とのコミュニケーションを円滑にするための研修プランを立ててみましょう。
1)1時間1回の場合
2)半日研修の場合
3)時間設定も含めてプランを提案できる場合
学び方のポイント
このような研修に時間をとってもらえる機会は少ないですが、まず、自分で研修内容をよく練っておきしょう。そうすれば、提案しやすくなりますし、相談を受けた場合もすぐに対応できます。
ケース学習による企業内研修の報告や企業との協働事例については下記を参照してください。
参考:近藤・戸崎・池田・金子(2019)日本語教育学会春季大会パネルセッション発表