6.環境デザイン


外国語の習得や異文化の理解には時間がかかります。職場のコミュニケーションを円滑にするには、外国人が日本語や文化を学ぶだけでなく、わからなくても対応できるよう職場環境を整えることも大切な要素です。
このような観点から見た職場環境とは、何を指すのでしょうか。また、それをどのように整備すればよいのでしょうか。これを考え実行できる力が、環境をデザインする力です。そのような力を備えているか確認してください。

SJ指導者Can-do statementsでは「理解できる」「把握している」「できる」を次の意味で使っています。

《理解できる》
  その項目に関する情報を読んで、概要を理解できる程度の知識がある

《把握している》
  SJ指導者として活動を計画、実施する上で前提となる知識がある

《できる》
  SJ指導者として十全にできる

26.業務環境のデザインができる

□ 26.1 業務上の多言語化の現状を把握することができる
□ 26.2 職場の多言語化を提案、促進することができる
□ 26.3 言語や文化面の相互支援を提案、促進することができる
□ 26.4 宗教上の配慮の必要性を提案することができる

職場生活は、学習者にとっての本務だけができればよいわけではありません。社則順守・法令順守といった社員としての義務に関すること、危険回避、災害対応といった緊急事態対応に関すること、通勤、着替え、飲食といった生活面、休暇・健康維持といった福利厚生面など、職場で必要なコミュニケーションは多岐にわたります。これらを円滑にするためには、職場の多言語化、多文化共生、相互支援のシステム作りといった工夫が必要です。

27.日本人社員に対する助言、研修ができる

□ 27.1「やさしい日本語」「多文化共生」などの取り組みを把握している 
□ 27.2 多言語、多文化共生の環境について、気づきを得る研修ができる
□ 27.3 日本人側のコミュニケーションの変容させる研修ができる
 
日本人社員にはモノリンガル、モノカルチャーに慣れている人が多いため、多言語、多文化環境で共に働くためにどのような行動をとるべきか
理解を得るのことが難しい場合が多いものです。一方で、地域日本語などの分野では様々な取り組みがなされています。それらの情報を得て、担当する企業、現場の状況に合わせて、日本人社員に助言、研修ができる力が必要です。